2012年衆議院選挙 マニフェスト評価(原発・エネルギー)
※各党の評価結果詳細は上記表をクリックしてください。
【 評価の視点 】 |
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エネルギー問題を考える際には、どのような政策を採用するにしても、その影響が広く大きくかつ長期に及び、また、プラス面とマイナス面がともに存在するため、その全体像がわかりにくい。有権者に対して、政策の直接的効果のみならず、波及的効果、副作用、コスト負担も含めて政策の実現可能性についてわかりやすく説明しているかどうかを確認する。 一方、環境問題とりわけ地球温暖化対策も重要課題である。地球温暖化対策については、COP18(気候変動枠組み条約に関する第18回締約国会議)において、2020年以降の国際的な枠組みについて議論がなされている。日本は、民主党政権が発足した鳩山首相当時に条件付きではあるが、「2020年までに1990年と比べて25%の温室効果ガスを削減する」ということを国際的に約束している。この約束は、実はまだ国際的には取り下げていない。しかし、もともとの「25%削減」という目標は、原子力を大幅に拡大するということを前提とした計画であった。したがって、現在、原子力発電が稼働を停止しているという状況のもと、あるいは、これから徐々に脱原発していくという中で、いかにして国際的に求められている温室効果ガス削減を具体的にしていくかということを、この選挙でも明らかにしていく必要がある。 |
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【 マニフェストをどう読むか/松下和夫氏(京都大学大学院地球環境学堂教授)】 |
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原発問題に関して、各政党が、いつまでに脱原発、卒原発、あるいは自民党の場合は10年間かけてその後でベストミックスを考える、といういろいろな形で、公約なりマニフェストを出しています。ただ、私としては、いつ脱原発するかという時期もさることながら、どういった政策を導入するかを具体的に明らかにして議論していくことが大切であると考えています。 |
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【 私も発言する/山地憲治氏(地球環境産業技術研究機構〔RITE〕研究所長)】 |
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争点にしなければいけないということであれば、エネルギー政策の目標をきちんと掲げること。日本は国内資源が乏しいわけですから、「安定的にエネルギー供給を確保すること」(Energy Security)、それから、「経済的に効率的でなければいけない、あるいは経済成長に寄与する」(Economy)そして、「温暖化対策」(Environment)です。 |
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【 <座談会>次の選挙で問われるエネルギー政策とは】 |
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【出演者】 【司会者】 |
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