2012年衆議院選挙 マニフェスト評価(公明党・原発・エネルギー)
■形式要件についての評価(15点/40点)
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脱原発依存し、持続可能な「新しいエネルギー社会の創造」という理念を示している。この理念の実現のために制度改革、技術革新によって省エネ、再エネの拡大を目標としており、2030年という達成時期を示した上で、エネルギー自給率20%、エネルギー利用の25%削減、再エネの発電割合30%など各種数値目標を設定している。温室効果ガスの削減目標も25%~30%程度を掲げている。ただし、財源は示していない。 |
■実質要件についての評価(11点/30点)
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原発については、何点か課題には触れているが、政策を羅列しているだけで、なぜそれが必要なのかは示していない。しかも、その政策メニューの数値目標はややハードルが高いものになっており、本当に実現可能なものであるのか精査の必要性がある。特に、マニフェストの経済成長の項目では「2年以内に実質2%程度」の成長を達成するとしているが、それとこのエネルギーの項目で想定している平均実質成長率はやや整合していないところもあるなど、数値に関してはその算定根拠が不明確である。 |