2012年衆議院選挙 マニフェスト評価(自民党・一票の格差などの政治改革)
■形式要件についての評価(15点/40点)
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自民党のマニフェスト、J-ファイル2012では「限られた人的・物的資源を有効に活用し、行政機能や政策効果を最大限向上させ、真に国民のためになる行政改革を進め」、「政官の役割分担を明確にし、相互の信頼関係に基づく真の政治主導を実現する」との目的が掲げられている。しかし、具体的な方策は明らかになってはいない。 |
■実質要件についての評価(15点/30点)
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中央省庁の改革として、国・地方・民間の役割分担の再検討、業務の見直しなどを徹底するとともに、省庁再編も視野に入れた中央省庁改革を真の政治主導で実行するために、政府に「行政改革推進会議」を設置するとされている。政治主導を進めていくという課題に対する方法としては妥当である。現在、政府内にある行政刷新会議や行革改革実行本部など複数にまたがっている会議を1つに統合し、小泉政権時の行政改革推進本部のような一元化された体制を整えるためのものであり、政策実行に向けた体制や指導性を感じられる。しかし、いつまでにどのようにやるか具体的な道筋までは描けておらず、現段階では評価は低いものとならざるをえない。 |
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