2012年衆議院選挙 マニフェスト評価(日本維新の会・地方分権)
■形式要件についての評価(14点/40点)
|
基本方針の前に「理念・実現のための大きな枠組み」との段落の中で、中央集権型国家から地方分権型国家移行へ向け、国の役割の明確化、財源の問題、自己責任の明確化など、党派として着目している地方分権に関する論点が明示されている。 |
■実質要件についての評価(26点/30点)
|
地方分権型国家への移行を大胆に打ち出して、現時点で考えられる課題を網羅している点は高く評価できる。体系という点では未整理な部分も見受けられるが、政策としての網羅性は十分であり、内容もある。ただし、形式要件の評価でも記述したとおり、憲法改正等手続き的にも困難をともなう施策を、実際に政権を奪取した場合に本当に実行に移せるかどうか疑問が残る。 また、ここまで詰めておきながら、自治基盤の脆弱な小規模町村への対応が全く視野に入っていない点、及び現時点で懸案となっている国の地方機関の移譲について触れていないことは減点となる。 |