2012年衆議院選挙 マニフェスト評価(公明党・市民社会)
■形式要件についての評価(18点/40点)
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公明党の理念はビジョンにおいて市民社会の姿を窺うことはできなかった。しかし、政策については、「住民本位の国のカタチ」をマニフェストの第2の柱に打ち立てており、それを達成するための公約を3点あげている。ひとつは、道州制に関するもので、基本法を立ち上げること、道州制に関する国民会議を立ち上げることを目的に掲げている。第2は、選挙制度の改訂(18歳選挙、インターネット選挙の導入)と政治資金にかかる制度の見直しである。第3は行革にかかるものである。3つの公約については、住民本位の国のカタチという理念と整合するものであるかどうかは別にして、具体的な目的が記されている。 |
■実質要件についての評価(10点/30点)
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実質要件については、形式要件に比較して低い評価となった。なぜならば、「住民本位の国のカタチ」というスローガンと、3つの公約が論理的に整合していないからである。道州制については、経済活動や行財政改革との関係は明確であると思うが、それがなぜ、住民本位につながるのか説明に飛躍がある。したがって、理念と公約の間に整合性や体系性があるとは言い難い。 |