農業政策のマニフェストをどう読むか
生源寺眞一氏(名古屋大学大学院生命農学研究科教授)
議論低調な農業政策
名古屋大学の生源寺と申します。前回の総選挙、あるいは参議院選挙の時にも、マニフェストの評価、あるいはどんな切り口で考えたらいいかということについて議論をしてまいりました。
生源寺眞一氏(名古屋大学大学院生命農学研究科教授)
名古屋大学の生源寺と申します。前回の総選挙、あるいは参議院選挙の時にも、マニフェストの評価、あるいはどんな切り口で考えたらいいかということについて議論をしてまいりました。
松下和夫氏(京都大学大学院地球環境学堂教授)
松下:京都大学の松下和夫です。今回の選挙にあたって、原発問題、それに関連して地球温暖化問題について考えてみたいと思います。
田中弥生氏
(大学評価・学位授与機構准教授、日本NPO学会会長)
工藤:田中さん、私たちは「市民社会」という形で選挙のマニフェストの評価をしようと思っているのですが、この市民社会を評価するとき、どのようなことに気をつけて評価していますか。
西沢和彦氏(日本総研上席主任研究員)
マニフェストを評価するに際して、私は2つの評価軸を考えています。1つは、我が国は超高齢社会に突入していくわけですが、超高齢社会に突入していくにあたって、社会保障制度が持続可能なものとなるのか、ということです。社会保障制度は、よく知られているように現役世代が高齢者を支える賦課方式を基本としていますが、現役世代が減り、高齢者が増えていく中で、本当に社会保障が長期的に、財政的に持続可能なのかといった不安を我々は抱えているわけです。